ヘヴンズ・ゲート





「そんなつもりじゃなかったなんて言われてさ、今更そりゃないぜって感じだよな。俺ァもう準備万端だったのによ〜」
「ああ」
「や。別にいいんだけどな。彼女が幸せになるんなら、俺は満足だ。泣けるだろ?つうか俺は泣く!こんなに一生懸命尽くしてきたんだ」
「あー」
ジャージ姿で寝転んでいるゾロの気の抜けた適当な相槌に、げしっとサンジが彼の腹筋に踵を叩き込む。
「痛えな」
「てめェ、今完全寝かかってただろ!」
「仕方ねェだろ。今日のバイト、ハードだったから疲れてんだよ」
「冷たい。何て冷たいんだ、世間の風は」
よよ、とサンジは大袈裟に嘆いて、傍にあったバーボンの瓶に直接口をつける。鬱々と呟いた。「カノジョには振られ…十五年来の友人にさえ見捨てられ…死ぬほどのレポートを抱えて…地獄だ…」
「女に振られんのなんか、いつもの事だろ。つうか、それ俺のだ。勝手に飲むな」
サンジの手から瓶を取り上げるが、殆ど残ってなかったので既に空っぽになっていた。「クソ、全部飲みやがった」
「俺より酒の方が心配だなんて、お前はやっぱり薄情だ!このエゴイスト!恐怖自己中マリモ男!」
しつこく絡むサンジを宥めるため、肩を軽く叩く。
「ハイハイ、分かったからもう寝とけ」
「ここで寝る。オヤスミ」
「自分の部屋で寝ろよ。わざわざ床で寝る必要ねえだろ」
「だって歩けないもーん」
かなり酒が回っているのか無邪気にすら聞こえる口調で言いケラケラと笑う。
「もんて、なあ。お前…」
ゾロは言いかけて諦めたように、サンジの体を抱え上げるとリビングから続くサンジの部屋へと連れて行った。LDK以外に二つある部屋のうち、一つは洋間で後の一つは日本間だ。ここに入居した時から洋室をサンジが先に取る形になったが、畳の方が落ち着くゾロは特に異論もなく部屋割りそのものは実にスムーズだった。そもそも最初はそれぞれ一人暮らしをする予定だったのだが、片田舎からこうして出てきて都会の家賃などを含む物価のあまりの高さに、生活費折半で同居という結論に至るまでには時間もかからなかった。元々幼稚園の頃から兄弟同然に育ってきた間柄だ。近くにいることに違和感はない。双方の親も互いが一緒なら安心だろうと賛成こそすれ反対の声は出ず。そして数週間、同居生活は上手く行ってるとお互い思っていた。
「明日は講義もねェんだろ?ゆっくり寝て…何してんだ」
どさりと枕に丸い頭を落としたゾロが不審げな表情をしたのはサンジに首を抱え込まれたからだ。
「俺さあ…女の子にとって男の魅力ねえかな?」
「分かんねえよ。俺は女じゃねえし」
「嘘でもいいからそんな事ない、とか言やいいのに。クソ。てめェは昔っからそういう奴なんだ。愛想のねえ」
「お前は、女にへらへらし過ぎだ。がっつくから逃げられるんじゃねえか?やり方が下手だとかな」
「けっ、偉そうに。お前の方が上手いなんて証拠でもあんのかよ」
サンジがむきになって腕に力を込めた。ギリギリと首を絞められる形になり、ゾロはもがいた。
「離せ、苦しい」
「うっせえ。俺は寂しいんだ。友達なら慰めろ」
すりすりとゾロの項に頬を寄せる。「…あ〜あ、これが女の子ならな。柔らかくて気持ち良いのに…」かぷ、と耳に噛み付いた。ゾロは身を捩って、
「止めろ。俺は女じゃねェぞ」
「デートが成功してりゃ、今頃めくるめく夜を過ごしてた筈が…ああ…」
ゾロの制止を聞いているのかいないのか、サンジはぶつぶつと言いゾロの背中に腕を回す。
「…ごつい…」
しくしくしく。
と泣きそうな風情でサンジは目を閉じて、それでもゾロの体を撫で回すのは止めなかった。どうも人肌が恋しいらしい。
「──てめェはなあ」
ゾロは溜息を大きくつくと、サンジの頭を掴んで固定して彼の唇に自分のそれを落とした。
「…むぐっ?」
サンジが目を丸くした。だがゾロは構わず、唇を合わせ続けた。「ん、んっ…!」
舌が入り込み、鼻から抜ける声にますますキスが深くなる。
「な、んだよ、急に!」
漸く離れる頃にはサンジの息が上がっていた。
「慰めて欲しいんだろうが」
離れたと言ってもまだ殆ど唇は接触しているのだが。話すたび吐息がかかる。
「いや。別にそういう意味じゃ」
「俺が下手かどうか見せてやるよ」
言うや、サンジの首筋を舐め、Tシャツを捲り上げて小さな胸の尖りに骨太な指を這わせる。キュッと抓まれた。
「…っ」
サンジは思わずシーツを握る。ゾロが口角を少しだけ上げた。
「感じてんだろ」
愛撫もゾロのそんな言い方もサンジにとっては初体験で、驚きに支配され反撃もできない。
唖然としているうちにゾロの手は胸や鳩尾を滑るように動き、胸に吸いつかれた。そして猶予なくボトムと下着を下ろされたかと思うと半ば勃ち上がっていたものを触られる。
「…声、出せよ」
うわ。
ゾロの低い囁きと生温い息が耳にかかり、弄られた場所が一気に熱くなる。そう言えば最近自分でもしてなかったと思う。
馬鹿野郎、女じゃねえんだから声なんか。そう言おうとして口を開いた瞬間、敏感に感じる括れを親指で緩く擦られた。
「ん、く」
顎が意識せず上がる。そのせいで、ゾロが下肢に頭を沈めたのは目に入らなかった。
柔らかく咥えられて、こいつは何をしてくれるのかとギョッとする。だが強い快感に襲われ、ゾロの短髪を申し訳程度に掴むしかできなかった。
女性に咥えられた事がないわけではないが、男だけに緩急のつけ方や舌と歯の使い方などが一種憎らしいほど的確で、急激にサンジを頂点へと追い詰めていく。
嘘だ嘘だ嘘だ。こいつホモだったのか。十五年間知らなかったぞ。何てこった。
ぐるぐるとサンジの頭でそんな考えが渦巻くが、体は齎される快楽を追うのに忙しい。
「あ、あ…ッ!」
やべ、と思った時にはもう精を放ってしまっていた。内股をぶるぶる痙攣させ、仰け反る。
ハアハアと荒い呼吸を繰返しながらゾロに視線をやると彼が喉を隆起させるのが見えた。
ぎゃー。
(飲んだ。飲みやがった。飲むか普通)
「信じられねェ…てめえ。よく、そんなもん…」
吐き出した余韻に浸る間もない。
「あ?そんなもんて、てめェのだろうが」
そりゃそうだけどよ。
反論しかけたサンジの唇を塞ぐ。決して美味とは言えない味が伝わってきてサンジは顔を顰めるが、舌を捏ねられ包み取られると快感の余波が残っていたのもあり、視界までぼんやり霞んできた。いかにもごつい掌だが、愛撫は驚くほど丁寧で優しい。一度果てたのに、芯が再び燃えてくる気がした。
「…ローション、持ってたよなお前。ここだっけか。あ、ゴムもあるな」
ろーしょん。
ぼうっとしているので単語は意味を成して形成されない。ゾロが枕元の引き出しをガサゴソやっている。ぬるりとした液体が自分の下半身に垂らされるのを感じて初めて身を起こした。
「お、おい」
「借りるぜ」
ちょっと待て!俺は自分の体に使う目的で置いてたんじゃねえぞ。
喚こうとして、またキスで遮られる。
「…ん、ふ…っ」
舌を甘く噛まれ、硬さを取り戻した自身を握られた。後ろに回った指が、液により意外にすんなりと侵入してくる。さまざまなところに与えられる刺激で、耳を覆いたくなるような粘液質の音を気にする余裕もない。酔いも手伝っているからか、違和感と圧迫感はあっても痛みはさほどなかった。
最奥より少し手前の場所を掠められて自分でもびっくりするほど腰が跳ねる。
何度もそこを行き来する指が解す動きに変わり、引き抜かれた。そして入ってくる熱い塊。
それがゾロ自身なのだと未だ信じられない。自分がゾロを飲み込んでいることが。
呼吸が整わず、浅い息を繰返すサンジの髪をあやすみたいに撫でてゾロが抽送を開始した。
脹脛を肩に担ぎ上げられ、深い挿入のまま段々と動きが激しくなる。
未経験の感覚に訳がわからなくなって、最後に達したかどうか。いつのまにか意識が飛んでいた。
──朝になって目覚めてみれば一人である。
(やっちまった…)
ゾロはバイトか。サンジは腰のだるさに辟易しつつ、立ち上がる。
…まさかあいつとこんなことになるなんて思ってもみなかった。
しかし何故ゾロは自分を抱いたりしたのだろう。
彼の性嗜好は正常だった筈なのに。自分をそんな対象にしていたなんて。
それはサンジにとっては驚きではあったが正直、不快感や怒りはなかった。
自分を抱いたということは欲情したということだし、要するにそれは好きだという証拠ではないのか。
今の今まで気づきもしなかったが、だいたいゾロという男は考えてる事が顔に出ないのだ。それは昔からの付き合いなのでよく知っている。でも知らない事だって沢山あった、と昨夜の情事がまざまざと甦ってきてサンジは一人赤面してしまう。
ゾロは、あんなふうにセックスをするのだと。
手を伸ばした際に触れた分厚い肩や、彼の熱い息、見た目に反して繊細な動きをする手。
何思い返してんだと首を振った時、扉が開いて萌黄の髪が覗く。
「起きたのかよ」
「で、出かけたんじゃなかったのか」
「忘れもん」
ゾロは自分の部屋へ向かいかけたが、ふと振り向いた。「体、大丈夫か」
「大丈夫かってお前…」
あまりにさりげなく聞かれたのでサンジは毒気を抜かれるような気分だ。「平気だったら…またする気かよ?」
「ああ、してえ」
顔色ひとつ変えずに頷き、ゾロはドアを閉めた。


それからは毎夜という訳ではなかったが、同じ部屋で寝起きしているしやはりどちらも若いせいもあって結構な頻度で体を重ねあった。
同性でもあり付き合いも長いので、今更お互いに自分を飾ったりしない。普通のカップルとは違う気もしたし多少流されたふうな感は拭えなかったが、他人には無愛想で言わば一匹狼タイプのゾロが自分を求めてると思うとサンジも悪い気はしなかった。と言うより良い気分である。サンジは元来、懐かれるのが好きだった。
こんな関係になる以前よりも食事を作ってやったり世話を焼くことが多くなったが、ゾロもそう不満でもないらしい。
一ヵ月ほど過ぎた頃。
ザー、という音にサンジは窓から外を見た。
「また雨か」
梅雨が近いのだろう、最近頓に雨が多い。
煮込んでいた鍋を火から降ろしたところで、ゾロが帰ってきた。
「ただいま。今日はカレーか?いい匂いだ」
「おう」
何か新婚さんみたいだよなあ。野郎同士で恥ずかしい会話だぜ、と思いつつもサンジはにやにやしながら、
「それよりお前また傘持ってってなかったのかよ」
「めんどくせえし。そんなにゃ濡れなかった」
サンジがタオルを取ってきて、ごしごしとタオルで髪や顔を拭いてやる。半ばふざけつつ首を締め付けてやると、そのままフローリングに二人して倒れる。視線が合うとキスが降りてきてサンジは一旦応えたが、ゾロの眦の小さな傷に眉を寄せた。
「何だよ、怪我してんじゃねェか」
「え?ああ。バイト先で…」
「喧嘩でもしたのかよ?」
「アホ。喧嘩は喧嘩でも、痴話喧嘩のとばっちりだ」
「何だそりゃ」
ゾロはさほど気の進まない様子だったが、サンジが聞きたがるので仕方なくボソボソと喋る。
「何だか、ガキができたから生むだの別れるだのって騒いでてよ。女と男もああなっちゃ終わりだな」
「…ふーん」
「お前はそういう心配もないし、ラクだけどよ」
「ラク…?」
ゾロの言葉にサンジはピクリと眉を上げた。
「てめェ、ラクだから俺とそういうことしてんのか」
サンジの声色が変わったのも、ゾロは気づかない。
「ラクだからっつうか。お前なら、普通の女みたいに変な気回さなくて済むしよ。──もういいだろ、メシ食おうぜ」
「つまり避妊もデートの気遣いとかもしなくていいし、しかも飯は作ってくれるし。だから俺とヤるんだな?」
「そういう言い方すっと身もフタもねえだろ。何いきなり怒ってんだよ。それより腹減ってんだ俺ァ」
「勝手に食いやがれっ」
サンジは叩きつけるように言い、自分の部屋に入った。
「ざけやがって!」
チェストを蹴りつけると、上に載っていた本がバサバサと落ちる。
ラクだから。いや、それはまだいい。よく考えてみればゾロは自分を好きだなどと、一言も言った事はなかったのだから。自分が勝手に判断しただけだ。そんなに好かれているなら、憎からず思ってやってもいいと──そう考えていたのに。空回りもいいところではないか。
ショックを受けることじたいが、自分が考えるようにはゾロに想われてなかったのだという事実に打ちのめされているということで、そこが何より腹立たしい。
サンジはボストンバッグを引っ張り出すと着替えをいくつか入れて、硬い表情でリビングを突っ切る。
「おい、どこ行くんだ」
「出てく。部屋見つかるまでは、しばらく誰かのトコにでも泊まるから」
「はあ?何なんだよ、急に。理由言え、理由を」
「これ以上てめェのお手軽なダッチワイフになんのはゴメンなんだよ!分かったか、このクソエロマリモ!」
「ダッ…」
呆気に取られて絶句するゾロを尻目にバタンと扉を閉める。
後先考えず飛び出したので行くあてもないが、それはこれから決めることにする。携帯で色々かけるうち、ちょうどサークルの合宿でいなくなるから留守番代わりにいても構わないと言う友人がいたので渡りに船とばかりに押しかけた。
出かける気にもなれず、慣れない他人の部屋で寝転がりながら馬鹿みてえだと嘆息する。
そうだ、この俺様があんなムサい男とどうこうなるのは振られて寂しかったからだ。どうせ抱き合ったりキスしたりするなら女の子の方がいいに決まってる。
決まってるのに。
一日経ち、二日経ってもゾロの事ばかりが頭に浮かんだ。振り払おうとすればするほど。
何しろズボラだから食事も面倒がって取ってないんじゃないかとか。体使うバイトばっかりしてるのに、食わなきゃ倒れるかもしれないとか。いや、あんな頑丈な男が倒れる筈もないと思うが、最近はサンジの手料理に慣れてきてコンビニなんかのジャンクフードは食えないとか言ってた気もする。
食事だけでなく身の回りのことにしたって手のかかるヤツだと感じながらも、彼に必要とされるのは至福だった。
だが、そんな思いを持っていたのは自分だけだったのだ。
──チャイムが鳴った。
ここの友人への用事だろうと思ったが体を起こす気にもならない。
と、ドアのすぐ横の小窓をガンガン叩く音。しつこいな、セールスにしちゃ。
少し開ければ見覚えのあり過ぎる芝生頭が視界に入り、サンジはぴしゃりと閉じようとする。だが、ゾロに遮られた。
「入れろよ」
「嫌だね。何しにきやがった」
「連れ戻しに決まってんだろ」
「独り寝が寂しくなったか?オアイニクサマ。俺は、もうてめェに都合よく動くつもりはねェんだよ」
「何にヘソ曲げてんのか知らねェが、てめェが出てくるまで俺はここにいるからな」
廊下を横切る人影が見えた。
男同士で外聞を憚るような会話をしていると部屋の持ち主である友人にホモ疑惑の噂が立ちそうだ。サンジはそれはさすがに申し訳ない気がして黙る。
「…勝手にしろ」
窓に手をかけ、今度こそぴしゃりとゾロの指ごと挟み呻いて引いた所を、きちんと閉めてロックする。食料は買いこんであるから篭城も問題ない。
ゾロはバイトをいくつも掛け持ちしているから、いると言っても長くはいないだろう。
一人では作る気もしないが、出られないとなると時間を持て余すのもありサンジは盛大に料理に取り組んだ。嫌味たらしく換気扇を回して料理の匂いを外に出してやる。
ここまで探しに来たからって絆されると思うなよ。
意地か何か分からないまま、一日部屋で過ごした。
やがて夜になり、外はとても静かだった。
ゾロがドアの向こうで待ってるかと思うと寝るに寝られずサンジは起き上がる。何か音がしたと思ったら、雨だった。それもかなりきつくなっている。
まだゾロはいるのだろうかとドアに近寄るが、覗き穴からは緑の頭は見えない。
…根性無しめ、もう帰りやがったか。
ガッカリしたような、ホッとしたような、複雑な心境だ。
唐突に何か扉にぶつかる鈍い音がした。風で木の切れ端でも飛んできたのだろうか?
「やっと開けやがった」
細く開けてみれば、ゾロがずぶ濡れで髪から雫を滴らせて立っている。
「…何してんだよ」
「出てくるまでここにいるって言ったろ。だいたい何ブチ切れてんだか説明しろ」
「てめェは──」
サンジはキッとゾロを睨む。「なんて性質の悪い野郎だ。そうやって、何も考えずに思わせぶりな真似しやがって。別に好きでもねえのによ。最悪だ。一番ひでえ」
「お前な」
ゾロは呆れたみたいにサンジの頭を鷲掴んだ。「好きでもないのに男なんかとヤれる訳ねェだろ。俺が面倒くさがりだって知ってんじゃねェか。さっさと帰ろう。てめェがいないと俺は嫌なんだよ」
「……」
サンジはどう反論してやろうかと思ったが、聞きたかった言葉は(愛想はないが多分彼なりに精一杯の表現で)聞いてしまった。
それでも、まだ何か。
何か言うべき事はあるはずだ。ええと。
馬鹿。俺の方が好きなんだ。先に言うんじゃねえクソ野郎。
いや、違う違う。俺は怒ってたんだ。そんな甘いことでどうする。ここはひとつビシッとキメ台詞を。
「おい、ゾロ」
「あ?」

…ラク、なのはつまり自分だからということで。
この他には頓着しない男がずっと俺を待っていて。
俺だけを、待っていて。

「大好きだ」

ちがーう!
いや、違わねえけど。放っとけねェしな、こいつのことは。
それでも大して驚きもせずに破顔するゾロに、うっかり嬉しくなってしまう自分が悔しい。
「帰るぞ、サンジ」
「…おう」
ごく何気なく普通に言われた一言にどうしようもない幸福感が押し寄せてきて、サンジはゾロの胸に頭をぶつける。
切欠なんて、まあ何でもいいかと思う。こんな取るに足らない始まり方も悪くないかと思う。


だって保証してもいい。
きっとここから先は、天国が待っている。




-fin-
2003.7.18



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